視覚心理学を活用したブックのページ構成(初級編)

基本的な視覚心理学活用した「ブックの構成法」を紹介します。
今回は初級編です。
ブックを作る時悩むのは写真の選択順番です。
これを視覚心理学活用すると短時間解決出来ます。
利用するのは人の視線がどのように移動するかと言う事です。

基本的には、全体を見た後、左から右に移動します。
これは使っている言語によりますがアラブ語は右から左に読む為例外の一つの言語です。
もう一つの例外的言語は日本語。中国語のように縦書きと横書きがある言語です。
それは視線の移動は文字を読むと言う習慣が大きな要因になっているからです。
電光掲示板の文字は右から左に向かって出てきますがこれが左から出て来たら分かる人は
麻生さんと「本に付く虫」と呼ばれる人達です。


人の視線は全体を把握した後、左から右に移動する。と言うのがポイントです。
これを利用すると効果的に且つ短時間にブックの構成が出来ます。



1)写真を選ぶ。
フォルダーの中から使う写真を選びます。
メニューから→表示オプションを表示でアイコンを大きくします。
この方法が一番早い。
写真を選んで小さいサイズでプリントを作ります。
サイズはプリントした物を全部一瞥出来るよう広げるので自分のスペースとによって
サイズを決めて下さい。

2)表紙候補を選びます。

3)表紙候補以外の写真の中で自分が一番良いと思っている写真を1枚選びます。
この写真は最初の見開きページに使います。
理由は左側のページは空白にしておいた方が視線が左から右に移動するので右側の写真
がより目立つからです。
持っている写真集を見て下さい。始めの見開きページの両方に写真の入っている写真集が
あったら教えて下さい。
理由はもう一つあってページを捲る途中で見える写真は右ページの写真だと言う事です。
「えっ!写真が見えない」って?
ブックを作る時は算数の教科書を参考にしてください。
決して国語の教科書を参考にしてはいけません!。



4)2番目の見開きページを用の写真を選びます。
残っているの中で1番良い写真を選びます。
選んだ写真を右ページに配置します。

次に左ページの写真を選びます。
その写真は良い順番ではなく選んだ写真に合う写真です。
ここで大切なのは人の視線は最初に全体を把握する為,二枚の写真を一つのイメージ、
写真として認識するからです。

最初は色で合わせておけば無難です。
二枚の写真に関連性を持たせるには撮影段階で計画的に撮影する必要があります。
仕事で多くのページ数を任せられた時にはカメラ目線左を見ている右を見ている
写真を撮っておきます。これは後でデザイナーがページレイアウトする時に選択肢
多くしておいた方が次のお仕事がもらいやすいからです。これ重要です。

モデルの視線ページ構成重要なことがらですので中級編で詳しくやります。
物撮り、風景写真では物の傾き、空白スペースモデルの視線と同じ役割をします。
ここで黄金分割の授業が役に立つわけですね。

5)以上の要領で残りの写真を選んで行きます。
使ってない写真の中で一番良い写真を選ぶ。それにあった写真を選ぶの順です。

6)最後に出来た見開きの順番ですがこのように並べます。
表紙|最初の見開き(左側空白)|1|4|6|8|3|7|5|2|の順です。
番号は自分が良いと思ってた見開きの順番です。

最初に1番良い見開きを持って来て来るのは「第一印象を良くするため」
最後に2番目に良い見開きを持って来るのは「終わりよければすべてよし」
真ん中に3番目に良い見開きを持って来るのは「中弛み防止策です」。

最後にブックを構成する時の重要点です。
上の例で分かるようにウィークポイント|3|の次に|7|が来る事です
見開き数が多い場合はあまりその格差が目立たないのですが少ない場合はその「格差」が
目立ってしまい視覚心理学を活用した事が台無しになってしまいます

一番重要な事は使う写真すべてが
均一したレベルであることです
中に120点の写真があったり50点の写真があったりすると中央にくる見開き
その次に来る見開き「格差社会」が生まれてしまうと言う事です。

教材をダウンコードして下さい。
300点近い写真が入っています。49.2Mb zip ファイル。
最初は20点位プリントして練習して下さい。

残りの写真は中級編、上級編で使うので大切に保存しておいて下さい。
写真の再利用は皆さんの良心を信じています。
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