今日は黄金比に関して数学者と美術評論家(美術史家)の見解の違いに付いて話します。
前回アマゾンでオヤジ買いした中の2冊を紹介します。
オヤジ買いと言っても全部で十数冊。
と言うのは数学関係で黄金比についてだけ書かれた書籍がないのです。
外国には沢山あるでしょうが翻訳された書籍がないのです。
日本語でも分からないのに英語で分かる訳がない。
その中で翻訳され黄金比について書かれた書籍が推薦する本です。
マリオ・リヴィオ著「黄金比はすべてを美しくするか?」早川書房。
著者のマリオ・リヴィオさんは宇宙物理学者でNASAの科学部長を勤めた人です。
同じく著書にシンメトリーについて書かれた本がありますが僕が前出の書籍を買った
時には出版されておらず邦題が決まっていませんでした。
次回の授業で「ダビンチコードもう一度見たくなったでしょ」とあるのはダン・ブラウン
が黄金比に関連づけて物語で展開するお話。
「天使と悪魔」はシンメトリーです。
ブラウンさんは上手に黄金比使って多額の印税を稼いだ訳で皆さんも上手に使えば
おかずが一つ増えると言ったのはそう言う理由です。
美術評論家(美術史家)の関連書籍も一冊だけ。
柳 亮(明治36年生〜昭和53年没)
「黄金分割」(ピラミッドからル・コルビジェまで)美術出版
日本最初の美術家評論家です。
この著書の初版は平成6年となって いるのでたぶん没後、柳さんの研究文献を出版する事になったのだと思います。
日本の黄金分割研究の第一人者で僕の母校の初代美術学部長です。(昭和7年)
著書に「続・黄金分割」(日本の比例 法隆寺から浮世絵まで)がありこの中で白銀率に
ついて書かれています。
本題に入りる前に結論を先に書きます。
皆さんも長い推理小説読んでると「先に犯人書けよ」と言いたくなるでしょ。
「そんなのおまえだけだ」って?これは失礼しました。
実は今日は消防団の最後の練習で明日大会なのでこれ以上書くの辛いからです。
結論と言うかテーマと言った方がいいでしょう。
美術評論家が黄金比を語る時の三大アイテムと言うのがあります。
「クフ王のピラミッド」「パルテノン神殿」「ミロのビーナスです」
柳先生だけではなく今でも美大の授業ではこの三大アイテムを使います。
「それ絶対おかしい!生徒に嘘教えるんじゃないよ高い授業料とって!」
と言うのが結論、テーマです。
それに気づかされたのはマリオ・リヴィオ著「黄金比はすべてを美しくするか?」です。
前回の問題解けなかった文化系の私たちでも理解出来る箇所が多いのです。
興味ある項目をいくつか上げます。
「レオナルド・ダ・ヴィンチは黄金律比を知っていたのか?」ここではダ・ヴィンチの
生い立ちから始まってダ・ヴィンチは(ルネッサンス時代)に数学者がいて黄金律比を知っていた。しかし、、、」
また、「ダ・ヴィンチコード」に出て来た「フィボナッチ数列」についても分かりやすく説明されています。そしてその数列と黄金比、宇宙、自然界との関わりなどなど、
僕は当時、新書で2000円で買いました。興味ある人は買って損はしないと思います。
今なら中古で500円位で出ているんじゃないですか?
と言う事で「ちょうど時間となりました〜」
この言葉知ってる人、僕と同年代です。
前回の007のタイトル真似たの分かった人いますか。
ネットだと反応がないのでどうもノリが悪いのです。
なんか受けない芸人みたいで。
分かった人は「わかった」とだけでもいいですからTweet して下さい。
ではまた次の授業で、、、。