黄金比その3 " Gorld Finder "

文章長いのでプリントアウトして読んだ方がらくですよ。


やはり皆さんはお若いようでお分かりにならなかった。ではタイトルの説明します。
第1回目の " From Alexandria with Love "は" From Rosia with Love "をしゃれたもの。Alexandria はエジプト第二の都市、アレキサンダー大王が、、、後は便利なWikiで。
ユークリドなどギリシャの学者、哲人が活躍した場所。
いつもながらうまい。座布団一枚いや、三枚!。

僕は子供の頃(中学生)007の大ファンで全作品見ています。
Gorld Fingerはゴールドフィンガーと言う実業家がアメリカの金保管銀行フォートノックス
に核爆弾を仕掛け放射能汚染をさせて自分保有の金の価格を高騰せようとする計画を我らが
ジェームス・ボンドが阻止すると言うお話。ボンドカーはアストン・マーティンDB5。
今はどんな車にも付いているカーナビ装備、前方に32ミリマシンガン2機、後方に逃走用
スモークマシン。大人になって免許撮ったら絶対アストン・マーティンDB5に乗るのだと決めていました。今回のゴールドファインダーは英語のFind「見つける」とカメラのファインダーと掛けていて「金のファインダー」(黄金比を見つめる者)と言う事。
これまたお上手。座布団1枚!「だめ?」、「座布団3枚持って行け」って!

では今日の授業を始めます。「なんだたっけ?そうそう美大の授業で使っている三大アイテムが間違っていると言うお話でした」。
推薦した参考書(マリオ・リヴィオ著「黄金比は、、、を参考に話を進めて行きます。
テーマは「黄金比を使っている建築物、芸術物を作った作者が黄金比を知っていたか?」
と言う事です。僕は両者が民事訴訟を起こした裁判の裁判員の一人として参加しました。
裁判長の判決は次の様なものでした。
皆さんも判決が正しいかどうか一緒に検証してみましょう。

裁判長判決:「主文、数学者の申し立てを認める。理由、数学者の提出した証拠は科学的根拠に基づいたいた物であり充分な証拠と成りうる」

皆さんタイムマシンWiki号に乗って当事者に話を聞きに行きましょう。
最初に会う人は黄金比の生みの親ユークリッドさんです。
Wiki号の設定時代は  /-365 〜 -275
「ユークリドさん取材拒否」だって!「まあいいや、この時代にいる事さえ分かれば、、」

では問題のピラミッドのクフ王さんの専属設計士に会いに行きましょう。
設定時代は/about -2540 〜 -2365 ここからに2000年以上さかのぼる訳ですから長旅になるかもしれません。Wiki号がんばれ!
「え、ここも取材拒否!」
しかたありません。戻って証拠品の提出者のリヴィオさんに直接聞くしかありません。
「え!、これから4500年も旅するのかよ」いやならここに残ってピラミッドの石運びのお手伝してもらってもいいですよ?少なくともあと20年はかかるそうですが。

やっと現代に到着しました。リヴィオさんに聞いてみましょう。
gomigar:「リヴィオさん、クフ王のピラミッドの設計者は黄金比を知っていたのですか?
リヴィオさん:クフ王のピラミッド に関しては数学者の中でも意見が分かれています。....
中略...僕の意見としては当時の古代バビロニア人は円周率を知っていた事は確かですが...」
gomigar:「今から4500年も前の人たちが既に円周率を知っていたのですか?」
リヴィオさん:「王様が国民の保有する土地に課税する為に必要だったのです...」
gomigar:「なぜ円周率なんて難しい物を使ったのですか?」
リヴィオさん:「現在のπの数値を知っていた訳ではありません。円の面積の出し方を見つけ出したと言う事です。それは牧草地に杭を一本打ってそこに決めた長さのロープを付けます。そのロープにヤギをつないでそのヤギが食べた牧草の面積を単位とした訳です。
ヤギは最初は杭の近くから牧草を食べ始め、食べ尽くされた円形から外接する正方形作りその一辺の長さを単位として面積を出した訳です....」
gomigar:「正方形より先に円ができたのですか!」
リヴィオさん:「gomidarさん、宇宙に正四面体の星がありますか?」*脚色部分

gomidar:「さすが宇宙物理学者で元NASAの科学部長だったリヴィオさんの言葉は説得力がありますね。ところでピラミッドの件ですが、、」
リヴィオさん:「ピラミッドにφが」
gomidar:「すみません、φ(ファイ)とは?」
リヴィオさん:「φ(ファイ)はπ(パイ)円周率と同じで黄金比を表す数学記号です」
gomidar:「ありがとうございます。ピラミッドの黄金比は底辺の半分の長さとピラミッドの高さの比だと聞いていますが、」
リヴィオさん:「そうですが、ピラミッドが正三角錐でないと言う事があって数学者の間でも意見が分かれるところなんです」
gomidar:「正三角錐でない?」
リヴィオさん:「それぞれの底辺の長さが僅かですがちがうのです。...中略...それに」
gomidar:「底辺を測るのと高さを測るのに単位が違う物二つの物差しを使っていた?」
リヴィオさん:「そうです。底辺をはかる時には彼らは円周率を知っていましたからローラーのような器具を使って測り、高さを測る時は一定の間隔で結び目を付けたロープのような物を使っていました」

gomidar:「それでは黄金比を知っていたとしても違う物差し使っていては計算できないですよね。出来たとしても換算するのに手間がかかる,と言う事は知らなかった!
リヴィオさん:「そうです」*脚色部分

*古代バビロニア人がピラミッドを造る為に二つの単位の違う物差しを使っていたと言う事を知り桂離宮に多くの黄金比が見られる理由が分かった様な気がする。それは当時使われていた尺寸法ではないかと思った。尺寸法は今のメートル法のように十進法ではない。
「一尺」以下の単位は十進法だがその上の単位は違う。「一軒」で10尺ではなく6尺だ。これは日本人が建築物を造る時に古代バビロニア人と同じように単位の違う二つの物差しを使っていたと同じことではないかと思った。

gomidar:「ではパルテノン神殿に関しては」
リヴィオさん:「数学者はパルテノン神殿にはφが...中略...現在は計測機器の精度が上がりその結果...」
gomidar:「パルテノン神殿の設計者は黄金比を知っていて作った訳ではない!
ではミロのビーナスはどうでしょう。ユークリッドより後に作られた作品ですから作者は知っていたかもしれませんよね?」
リヴィオさん:「私はミロのビーナスに関しては詳しくないので、、、」*脚色部分

いいところまで来たのに困ったことになった。
美大の授業でレオナル・ド・ダヴィンチがも黄金比に関係があるといっていた覚えがある。
「そうだ、ダヴィンチに会いに行こう!」

The END of " Gorldfinder " but ,
Darst Gomidar Comes Back " The Da Vinchi Code 2 "

次回予告
我らがDarst Gomidarに与えられた新しい任務はルネッサンス真っ盛りのイタリアのフィレンツェに跳び、レオナル・ド・ダヴィンチから黄金比の真相を探り出す。その衝撃に満ちた
真相とは?」

みなさんもお分かりと思いますがgomidarとリヴィオさんの会話は彼の著書「黄金比はすべてを美しくするのか」(早川書房刊)を読んで僕が分かりやすくした物です。会話部分で著書の中にない会話には*脚色部分としてあります。

これで今日の授業はおしまい。
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